フリーランスが生き残っていくためには、様々なスキルを身に付けなければならないが、その中でも最も重要なスキルの1つが、業界のトレンドを知る能力だ。古いトレンドに沿った仕事ばかりしていては、たちまち仕事を失うことになる。

常にトレンドについていかなければならない理由として、スキルの習得に関する問題が挙げられる。
フリーランスに限った話ではないが、1つのスキルだけでこの先ずっと仕事をしていくことは難しい。プログラミング言語のトレンドを例にとると、PerlやRubyは少し前までは第一線で使われる言語であったが、Pythonが使われ始めてから人気が停滞している。今後PerlとRubyを武器としていたプログラマーは淘汰される可能性が高く、新しい言語の習得を始めなければならない。

しかしプログラミング言語の習得はそれなりに時間のかかることであり、習得に出遅れることは致命傷となるのだ。そのためトレンドをいち早く察知し、最新のスキルを学ぶ準備をしておかなければならない。

またトレンドを熟知していると、案件の提供者が今後生き残るかどうかを見極めるのにも役立つ。明らかに古い概念に縛られた内容の案件依頼であったり、古い手法を使った案件を提供したりする企業は、今後生き残っていく確率が低いと予想できる。

自身の成長にもつながりにくく、今後自分の得意先リストから消える可能性があることを考えると、そのような会社の案件に時間と労力を使うのは得策とは言えない。
フリーランスとしては、仕事でもプライベートでも、できる限り時代の先端を行く人間と過ごすことを心がけるべきなのだ。